新しい給付金「雇用調整給付金」ですと!?

昨日(2020/05/14)、衝撃の政府発表がありましたね。
新しい給付金を創設するのだそうです。
その名も

「雇用調整『給付』金」(仮)

・・・まじかよ!

3週間近く雇用調整「助成」金の申請の為に四苦八苦してたのに!!(笑)
このブログでも『3時間でできる雇用調整助成金・緊急雇用安定助成金の申請』なんてシリーズを一生懸命書いてたよ!

おっと、心の声がしっかり漏れてしまいましたが皆さん如何お過ごしでしょうか。
国分寺のBAR atResta(アトレスタ)と肉食系ダイニングバーatResta/dineR(アトレスタダイナー)のオーナーバーテンダー、ヒデオです。

まぁいい事だと思います。
事業主の負担が少ない上、何より働いている人が受給しやすい良い制度です。
ただ…これまでの苦労は一体…もっと早く出してよぉぉぉぉぉ(あ、また心の声がw)

事業主や従業員の皆さんが賢く上手に使えるように、現時点(2020年5月15日)での情報をまとめておきましょう。
従来のものとの違いと、注意点をあげておきます。
↓↓↓

①何が違うの?

雇用調整助成金・緊急雇用安定助成金、そして今回の雇用調整給付金の違いを簡単に確認しておきましょう。

雇用調整助成金・緊急雇用安定助成金は、あくまで助成金です。
事業主が先に従業員(労働者)へ休業手当を支払って、後から国が事業主へフォローしてくれるものです。
なので、従業員への休業手当の支払いは事業主からとなります。

これに対して新しく創設予定となった「雇用調整給付金」は、事業主から従業員へ休業手当を支払う必要がありません。
事業者から休業を指示された従業員が直接国へ申請し受給する、という形式となります。

まぁ意味的なもので考えるなら、従業員を守ったのは事業主なのか国なのかって違いが大きくありますね。

②手続き的にはどう変わるの?

従来の雇用調整助成金・緊急雇用安定助成金では、過去の記事で示した通り沢山の専門的な準備書類を事業主が作成しなければなりません。
その代わり、従業員側がやるべき手続きは0です。
強いていうなら代表労働者が2か所ハンコ押すくらい。

これに対して新設される「雇用調整給付金(仮称)」では、事業主の作業負担が殆どなくなります
おそらく事業主は従業員へ休業証明書を発行する、くらい。
その代わり、従業員が自分で支給申請をするという必要があります。

全体的にはたぶんすごく簡単な手続きになると予想されます。

③事業主のキャッシュフローは格段に良くなる!

前述①の通り、休業手当の支払いは事業主から従業員に必要なくなります。
本来の「雇用調整助成金」「緊急雇用安定助成金」の流れは、

事業主が従業員に休業手当を支払い

国が事業主へ助成金を支給

という流れなので、事業主にとっては先にキャッシュアウト(支払い)が発生します。
つまり事業者のキャッシュフロー(お金の出入りの順番)が著しく悪くなるという事です。

これに対して新設の「雇用調整給付金(仮称)」は、事業主からのキャッシュアウトが発生しません。
事業主にとっては当然、キャッシュフローが格段に良くなります。

④でも、注意が必要!!

「じゃあいいじゃない!」と思うのはちょっとお待ちを。
注意点を挙げておきます。

・まだ国会で成立していない

成立しないという事は無いと思いますが、6月上旬の成立となる見込み。
話はまだ二転三転する可能性があります。
給付率の計算もまだまだこれから。


・従業員への着金はいつ?

当然ながら新制度は国会で成立→申請窓口の開設→申請→支給、という順番です。
つまり、従業員へはいつ入ってくるのか?という事になります。

当店で言えば、4月分の給与(休業手当)は5月20日に支給予定。
「給付金で対応する」って形に変更したとすると、従業員にとっては5月20日に入るはずだったものを少なくとも1ヵ月程度、収入が先送りにされる形になります。

新制度を活用するという事であれば「それで大丈夫か?」という確認を従業員にしておく必要があるでしょう。

まとめ

当然ながら各事業者の状況に応じて活用するものを変えればいいと思います。
何よりスタッフとざっくばらんにお話してみるのが良いかもしれません。

キャッシュフローは情勢から鑑みてもこの先まだ見えない部分が大きいですから、現金を持っておくって事は事業者としては最善策。
となると新制度の成立を待つのが良さそうです。

ただ、スタッフへの説明と理解してもらうという手間はしっかりかけてあげた方がよいですね。

なんとかとりあえずのキャッシュが用意できるのであれば、
従業員を守るという本義から考えて支給を定例どおりに行う。助成金にヘルプを求める。というのが良いかと思います。
収入が先送りされてしまうと生活が苦しくなるスタッフも多いでしょう。

アトレスタとしては従来の助成金手続を継続して行います。
従業員への支払いが今回飛んじゃうのは、スタッフ目線だと厳しいかなと思うので。
キャッシュはもうギリギリなんですけどねw
ウチのスタッフは俺が守るっっ(でも国に助けは求めるw)

ただ、6月支給分においてはこの新制度を活用する事を視野に入れておこうと思っています。
キャッシュフローは苦しいですからね^^;


今日の記事はこのくらいの情報までにしておきますね。
つっこんだ情報はまた確証高くなってきたら更新したいと思います。

事業主の皆さん、上手に各助成金・給付金を活用してお互いになんとか乗り切っていきましょう!

ではでは!

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