【個人事業主向け】3時間でできる雇用調整助成金申請#2

こんにちは、国分寺でBAR atResta(アトレスタ)とatResta/dineR(アトレスタダイナー)をやっとります個人事業主、ヒデオです。


※主に個人事業主の方向けにお送りしているシリーズです。
当店で申請に苦労した雇用調整助成金と緊急雇用安定助成金を実際に申請した視点からお送りするちょっとしたガイドラインの#2となります。

※当方は社労士さん等の専門家ではありませんので、書類ができましたら最終的にはハローワークに相談に行く事をオススメします。

※私が申請相談にいった2020年5月11日時点の情報となります。12日に「支給上限が緩和されて8,330→15,000円/日になるかもってニュースがでましたが、国会で承認されてないので現時点での内容で書いてます。



前回の記事では、申請書類を記入する以前に準備しておいた方が楽なもの(把握しておく事・決めておく事・用意しておく書類)について書きました。

今回はいよいよ申請書記入するポイントに入っていきます。
提出する書類には大きく分けて2つのステップ(種類)があります。
まずはそれを把握し、先に提出するべき1つについてポイントを抑えておきましょう。
前回の記事で準備できていれば本記事の内容は余裕です!

では、張り切って#2いきましょう。
テーマは「計画書の提出」です。

①提出する2つのステップを把握しておこう

冒頭に提出する書類は2つのステップ(種類)とお伝えしました。
ここではその2つのステップを、

STEP1: 計画届の提出(1回のみ)
STEP2: 支給申請の提出(毎月毎)

と呼ぶ事にします。
STEPとしましたが、実際の提出自体が本来2段階なんです。

ただ今回のコロナ特例で事後まとめて提出がOKとなってますので、既にスタッフに休業手当支給済み(あるいは支給確定している)月に関してはSTEP2まで一緒に提出ができちゃいます。

言い換えれば、初回だけやっておけばOKなSTEP1と、前月分までのSTEP2は一緒に提出できるという事になる。なのですが、

上述した通り、STEP1となる計画届の提出は初回に1度こっきりです。

なので、今回の内容まで準備できてしまえば、「事前準備した書類(前回の記事)」「計画届(今回の記事、STEP1)」は提出可能です。
第一段階が完了となりますので、ここまでをさっさと提出する方がよいかもしれません。

※用意した書類がカンペキ!と自信のある方は、事前にハロワに相談行かずに「郵送提出」でOKです。
私は自信が無かったのでハローワークに行ってチェックしてもらいましたが。

では、具体的にSTEP1を進めていきましょう。

②「雇用調整助成金 休業等実施計画(変更)届」の作成

まずは「雇用保険に入れてる従業員」用の計画届です。

厚生労働省ホームページの申請様式ダウンロードページへ行きましょう。
【雇用保険被保険者】の様式と【雇用保険被保険者以外】の様式が分かれています。

【雇用保険被保険者】の表、様式名一覧の一番上、
『様式第1号(1) 休業等実施計画(変更)届』をダウンロードして開いてください。

記載例も並んでリンクがありますので同時に見ながら進めましょう。
概ね記載どおりでよいのですが、わかりにくい所をポイントで押さえときます。
特に個人事業主の場合、これはどれを書けば・・・?って所あります。

様式ファイルと記載例を見て頂いている前提で上からいきます。
(後ほど画面キャプチャ作ります)

a) 「事業主又は代理人」の項目

私の場合、個人事業主登記は自宅(小平市)、実際に営業している2店舗は国分寺市です。
ですが、雇用保険の場合は雇用保険をいれている事業場(=店舗)の住所しか情報として把握してないそうです。

ハロワの担当さんも「うーん、どっちだろう」と悩んじゃいました(笑)

結論、私の場合は個人事業主を登記した住所を入れる事になりましたが、実際の店舗の住所を入れればOKだそうです。

b) 「①届出事業主の状況」の項目

ファイルを開いての真ん中あたりの枠で囲まれた項目、上段です。


「(1)資本の額または出資の総額」
→ 個人事業主なので0円でOK

「常時雇用する労働者の数」
→ 雇用保険に入れている労働者の数でいいそうです。後述の緊急雇用安定助成金(雇用保険に入ってないメンバー用)の休業実施計画届にも同じ人数を入れます。当店では3人働いてるうちの雇用保険加入者は2人なので2と入力。

「(3)対象期間 事業主が指定した日(始期)~(終期)」
→ これがややこしかった。実際に休業を開始した日から1年間を期間として書くそうです。うちの場合は4/8から休業開始しているので「令和2年4月8日~令和3年4月7日」となります。こうしておくと、この期間の間は、休業が発生した月毎に追加申請できるようになります。

b) 「②休業等実施事業所」の項目

これは実態通りに書けば(うちの場合は店舗)問題ないかと思います。



では次に下段の枠に行きます。勘違いして入力しやすい部分です。

c) 「◆判定基礎期間」の項目


「◆判定基礎期間」
→ 審査してもらう基準の月1ヵ月を書きます。審査してもらう基準の月というのは「売上が昨年対比で5%以上減少した月」であり、かつ「休業を実施した月」を指します。
当店の場合は4月が売上減少対象の月であり、4/8から従業員に休業を実施しました。なので「令和2年4月8日~4月30日」と入力。
当店(アトレスタ)の場合、休業自体は5月末まで実施するのですが、ここでは対象の最初の月分だけ(アトレスタの場合なら4月のひと月分だけ)を書くそうです。

「③休業内容 (1)休業予定日」
→ 実際に休業を実施した日を入れていきます。もともとの定休日は除いてください。
この休業とは、スタッフを休ませた日です。お店が休んだ日ではありません。
もし、お店は営業してて、事業主本人のみ出勤・スタッフは休業させてるって場合はその日付を書きます。

「③休業内容 (2)休業予定の対象労働者実人員」
→ 実際に休業を実施してもらった「雇用保険加入しているスタッフ」の数です。全スタッフではありません。
当店の場合、3名のスタッフに休業を実施していますが、雇用保険加入者は2名なので「2」と入力するそうです。

「③休業内容 (3)休業予定日数」
→ お店を休んだ日数ではありません。雇用保険加入のスタッフが休業した日数です。上記の③で書いた日程を数えればOK。
・・・と、ここ書いてて私自身が修正できてないのを今見つけました、あぶねぇ(笑)
皆さんもお気をつけください。


これで大事な最初の書類『様式第1号(1) 休業等実施計画(変更)届』は完璧。(たぶん)


③「緊急雇用安定助成金 休業実施計画(変更)届」の作成

次に厚生労働省ホームページの申請様式ダウンロードページで並んでいる様式の順番は飛びますが「雇用保険に入れてない従業員」用の計画届を先に作ってしまいましょう。

【雇用保険被保険者以外】の様式名一覧から『様式第1号(1) 休業計画届』をダウンロードしてきます。

これは前述の②でたった今紹介した『様式第1号(1) 休業等実施計画(変更)届』の内容とほぼ同じなのですぐ書けると思います。
雇用保険に入っていないメンバーの内容として作成すればOKです。



④ 「申出書」の作成

次に厚生労働省ホームページの申請様式ダウンロードページの上段に戻って【雇用保険被保険者】の様式一覧の上から2番目のファイルです。

「新様式特第4号 雇用調整実施事業所の事業活動の状況に関する申出書」をダウンロードして記入していきます。

※ファイルを開くと「雇用調整実施事業所の事業活動の状況に関する申し出書(新型コロウイルス感染症関係)」とタイトルに書かれています。

これはカンタン!記入例そのまんま書いていけばOK!

判定期間の指標は「申請する月次」、つまり売上が昨対で5%減少してて休業を実施した月について今年の月次の売上と昨年同月の売上を入力していけばOKです。
添付書類はそのふた月分の帳簿の名前で大丈夫だそうです。
(次項に実際の添付書類を記載します)

⑤対象月と昨年同月の売上がわかる添付書類を印刷

前項④の最後に出てきた「添付書類」を実際に印刷します。

4月分として申請するなら、「令和2年4月度の売上帳簿」と「平成31年4月度の売上帳簿」ですね。
これは会計システムを入れていれば簡単。そうじゃなくても普段つけている帳簿のコピーをすればOKです。

⑥「支給要件確認申立書」の作成

さっきの⑤は申出書、今度は『申立書」です。
ややこしいわっw

厚生労働省ホームページの申請様式ダウンロードページの上段【雇用保険被保険者】の様式一覧の上から3番目、『新様式特第6号  支給要件確認申立書』をダウンロードして入力していきます。

これも超簡単。記入例通りに進めるでOKです。

様式の最後に「役員一覧」の書式がありますが、個人事業主の場合は法人名・法人番号は空欄。
一覧に連ねるのは事業主本人だけ、です。おわり。

以上でSTEP1の提出書類が全て揃いました!

<#2のまとめ>

文章ばかりで綴ったのでちょっとわかりにくいかもしれませんが、順を追っていけば余裕だと思います。
今回紹介した「計画届」の準備ステップはわかってしまえば30分かからないと思います。

では今回#2で用意していった提出書類をまとめておきましょう。


  • 『様式第1号(1) 休業等実施計画(変更)届』 ※【雇用保険被保険者】用
  • 『様式第1号(1) 休業計画届』 ※【雇用保険被保険者『以外』】用
  • 『新様式特第4号 雇用調整実施事業所の事業活動の状況に関する申出書』
  • 申出書で示した添付書類(売上減少した月と前年同月の売上帳簿)
  • 『新様式特第6号  支給要件確認申立書』


上記4種の書類と、前回の投稿で準備してもらったものの内、以下の書類


  • 本来入ってもらうハズだったシフト表と休業させた記録
  • 休業協定書
  • 労働者代表選出届
  • 労働者名簿
  • 労働条件通知書

を一緒に提出すればまずはひと段落!ひと安心!
STEP1「計画書の提出」はミッションコンプリート!!

既に合計10種類の書類となってますが、めげずに頑張りましょう(笑)

私もこの記事書いてて、自分の申請書類修正したくらいなのでやっぱりややこしいんですが、心配だったらとりあえず書いてハロワに相談しましょう。
(私はこの記事書き終わったらもっかいハロワに行く予定ですw)

次回はついにシリーズ最終回。(のハズ)
いよいよお金頂戴!っていうステージ、STEP2「支給申請」です。

共に頑張りましょう。
ではでは!

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